2008.06.04 Wednesday author:RYUmurao

会議室で反対される7割のこと

「コンサルタント」という肩書きの人が増えています。

アメリカでは人気があり、高額所得者の代名詞。憧れのプロフェッショナルサービス業として、トップ5にいつもランクされる、この職業。でも、ビジネスコンサルタントになるための資格って、一体なんでしょう?

アメリカでは、MBAホルダーでなければ、まずコンサルタントにはなれません。MBAプログラム自体に入るためにも、大抵の大学院では2年の社会人経験を課しますので、その時点で、結構なふるいにかけられているということになります。

また「アップORアウト」という暗黙のルールがコンサル業界にはあり、使い物にならなければ即クビ。コンサルタントでい続けるためには、絶対に自己成長をし続けなければならないという、大変厳しい世界です。

でも、日本でコンサルタントになるのは、そんなに大変ではなかったりします。新卒でもコンサルタントを名乗っている人はたくさんいますし、国家資格である中小企業診断士の資格が必要かといえば、そんなこともありません。MBAもCPAも必要ありません。正直、大学の専攻がなんであってもOKです。

僕自身、MBAは中退だし(いや、まだ在学中!?いつか卒業します(笑)。教授からは、『おまえ、いい加減にしろ』と…)、他ファームでコンサル経験もありません。

僕は、正直『アイデアを出す』程度のコンサルは、誰でもできると思います。子供でも出来ます。子供には既成概念がありませんから、市場性や規制、ライツさておきならば、大人と同レベルのアイデアを出すことができます。

また、マムプレナー(お母さん起業家)という言葉があるように、主婦も『社会や生活上の困り事』をよく知っているので、言い換えれば起業家の目を持っており、チャンスさえあれば、オフィスに閉じこもって仕事をしている男性社会人より、遥かにビジネスアイデアが出しやすい立場にいます。

でも、アイデアだけでは優秀なコンサルタントにはなれません。

なぜか?
コンサルタントは一人では仕事ができないからです。

コンサルタントには説得する必要がある人が、たくさんいます。
クライアントである経営者。そのスタッフ、オーナー社長であれば、その奥さん。

いくらそのコンサルタントが斬新なアイデアを持っていても、その重要性や市場性、展開を上手に伝えることができなければ、話は先に進みません。先に進まなければ結果も出ません。

人は、すでに“知っていること”“聞いたことあること”に対しては動けますが、全くおニューな発想に対しては、総じて拒否反応を示すのが普通です。

今なら『LOHAS』や『ソーシャルアントレプレナー』という言葉を軸にアイデアを提案しても、すでに一般的に活字になっているので、「いいね、そのアイデア」となり、話は進むことでしょう。でも、ビジネスの世界では、すでにコモディティ化された言葉を軸に展開をしても、時すでに遅しです。

松下幸之助は生前、「会議室で7割の人が賛成する意見は、もう古い。7割の人が反対するくらいの意見で丁度良い」と言っていました。会議室の7割の人が知っているくらいの事柄は、もう一般的過ぎて、ビジネスとして動くには遅すぎるという、まさに前出の状況を表しているフレーズです。

僕は、10年前から「水と魚がなくなるから、早めに動いた方が良い」と各方面に伝えていたし、社会起業家なんて言葉があるかないかのときから、「ソーシャルアントレプレナーの時代が来るから…」と、講演会のDVDの中でも言っています。先日、母親と少し話していたのですが、母親も、「あなたが10年前に『温暖化が進めば北海道が重宝される』という言葉は本当になったわね」と言っていました。

『説得』という前出のフリから矛盾しますが『水の話』をしたときに、ある社長は『まさかぁ〜』といって、この意見を取り入れませんでした。『ソーシャルアントレプレナーがらみの○○を・・・』と僕が提案した起業家志望の青年は、後日、『友人たちに話したけど、みんなその言葉自体わからないので、このアイデアは止めておきます』と言ってきました。わからなくて当たり前です。それを伝道するのが役目であり、そのれを仕事にしようとしているのだから。

これらは僕にとって非常に残念な結果です。彼らが、僕の提案で動いていれば、今頃、その道の専門家になっていたことでしょう。

そして、『外国人が“お客さま”ではなく、普通に住んでいる人に、日本全国でなっていくから』という提案も、10年前から僕が随時していたことです。スターブランドが発行するクローズドのメディアなんかには、よく出てきていますね(スタブラCLUB会員向けのスターブランドワークス)。

そして、今、それは現実になり、TVでも、雑誌でも、『外国人を取り込め!』という特集ばかりが目立ちます。

その方向で、僕が5年ほど前からリードしてきた酒造メーカーは、今うまくいっていますし、また僕がずっと関わってきた栃木県益子町も、今では外国人に愛される町になりました。

同様に、この未来像をもとに、『日本人が行くような日常的な飲食店を、外国人に楽しんでもらいたい』と、スターブランドCLUBの会員の方が「小さなレストランのメニュー翻訳家」と題し、ビジネスを興しました。

小さなレストランのメニュー翻訳家 <バニーワークス>
http://www.bunny-works.com/

レストラン以外の翻訳も行います。
お気軽にお問い合わせください。
どうぞよろしくお願いします。

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