2007.07.18 Wednesday author:RYUmurao

NOフリル

欧米では、『飾っていない最低限のサービスを提供するサービス業の類』を、“ノーフリル”と呼びます。

直訳すれば、『ヒラヒラが付いていない』ということです。

その“ヒラヒラ”とは、もともとホテルのシーツの端とか、マットレスの切れ目についている、あの“ヒラヒラ”のことです。

「“ヒラヒラ”を取っ払って、飾らない『最低限のサービス』を、リーズナブルな価格で・・・」、というのがノーフリルビジネスの本質です。

価格ももちろん安いけど、時代にマッチした付加価値が付いていたりします。「安かろう」「みすぼらしかろう」では、誰も見向きもしませんからね。

“ノーフリル”というカテゴリーは、ホテルから始まり、あらゆる業態に浸透しましたが、特筆すべきは航空会社です。

最初は、『サウスウエスト航空』という、アメリカ国内だけを飛ぶ飛行機から、その波は始まりました。

サウスウエスト航空は、工夫に工夫を重ねました。

徹底して“少ないスタッフでまわす!”という姿勢で、パイロット自らが機体に荷物を放り投げたりもします。

クルーは、みんな短パンです(かわいい!)。着陸前には、機内でクルーがオリジナルの歌やジョークを披露することになっていたり、またそもそも席が決まっていなくて、整理券で早い者順で着席したりと・・・、まあ今までの航空会社の概念を、たくさん変えてくれました。

それがどうでしょう。参入時は業界関係者から白い目で見られていた航空会社だったのに、今ではものすごい影響力を持っています。

その波は、ヨーロッパにも伝わり、考えられない価格で大人気、アイルランドをべースにEU諸国を飛びまくる『ライアンエアー』を筆頭に、『イージージェット』、『エアベルリン』など、日本人の常識を覆すエアラインが多々登場し、メチャクチャ成功を収めています。

僕もヨーロッパでは、これらの航空会社をたくさん使います。今、ロンドンの若者の間では、週末だけ他の欧州の国に行って飲む!・・・という行動が大流行ですが、それも、このノーフリル航空の存在のおかげです。

中でも僕がオススメなのが、バルセロナをベースに飛ぶ『VUELING(ヴューリング)』という航空会社です。デザインや、サービス、各種アイテムがメチャクチャ小洒落ていて、それはそれは楽しいです。スペイン国内を動くときは、ぜひ使ってみてください。

このノーフリル、残念ながら日本では、空港の離発着代が高くて、実現に至っていません。でも、マレーシアをベースに飛ぶノーフリルなど、アジア諸国では、じょじょに、そのムーブメントがはじまろうとしています。

でも、皆さんの業界でも、考え方次第で、『ノーフリル』を打ち出せるかもしれません。ちょっと考えてみてください。

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